早く進む季節

GW期間中は気温が高かったため雪解けはさらに進みました。

例年と比べると2週間ほど早く季節が進んでいるため七ツ池の氷はすべて解けてしまい、陽当たりの良い岩場ではコメバツガザクラの開花も始まったのです。

雪解けの七ツ池(5月5日撮影) Photo by Kenji Shimadate

雪解けの七ツ池(5月5日撮影)

小鳥たちの囀りも賑やかとなり、本当の春の訪れを例年よりも早く実感できるようになりました。

残雪の状況ですが、晴れの日が多く雨が少ないため、陽当たりの良い場所と陽当たりの悪い樹林内や北斜面との雪解け具合が大きく異なっています。

坪庭から北横岳までの登山道では夏道が半分程度出ていますが、陽当たりの悪い北横岳北面の亀甲池までの登山道は9割以上で残雪路となっているようです。

倒木についてですが、前回の「山小屋便り」で示した場所を参考にしてください。アーチ状に曲がっていた木は雪解けとともに立ち上がってきているので、歩きにくさはだいぶ改善されているようです。尚、倒木の除去についてですが、関係各署の許可が下り次第、順次撤去作業を進める予定です。

朝陽と残雪の林下 Photo by Kenji Shimadate

朝陽と残雪の林下

この時期の北八ヶ岳は雪のある春山です。登山道は氷と腐れ雪のミックスが多くを占め、場所によっては岩が出ていたり泥濘であったりします。残雪路は踏み抜きやすく1年を通して最も歩きにくい時期ですので、気軽に入山されることのないようお願いいたします。

残雪をあまり気にせず歩けるのは6月中旬頃からとなる見込みです。

【山のようす 5月7日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が-5℃~2℃、最高は5℃~12℃です。

強風が吹き荒れる日もあるので体感温度はもっと下がります。防寒着等は必ず寒い方へ対応できるものをご用意ください。

残雪は樹林内を中心に50㎝~1.5m。陽当たりの良い場所では夏道が出ています。
(残雪は南面よりも北面の方が多く残っています)

アイゼン等の滑り止めを必ずご用意ください。亀甲池方面へ向かう方は6本爪以上のアイゼンが必要となります。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

疲労や道標の見落とし等により、行程計画に対し大幅に遅れてしまっている登山者を見かけます。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でもヘッドランプは必ず携行してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 5月7日現在】

現在、満室となっている日はありません。

尚、宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

定員制と予約人数に合わせて食材を背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

現在の食事の時間は夕食が17時30頃~19時終了、朝食は6時00分~7時00分終了となります。

お弁当は要予約です。

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
https://kitayoko.com/information

【お知らせ】

北八ヶ岳ロープウェイの営業時間は平日8:40~16:40、土日祭日8:20~17:00です。

ロープウェイから茅野駅行きのバス便の最終時間に気をつけてください。

国道299号の麦草峠付近の冬季閉鎖は解除されています。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)

夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 8000円
1泊夕食付き 6900円
素泊まり 4800円

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。

冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。

収容/40人

ご予約・お問い合わせ
391-0002
長野県茅野市塚原2-17-26
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702