春の陽気

先週末から気温の高い傾向となり、4月中旬を思わせる春のような陽気となっています。

2月下旬ともなれば、陽射しが強くなり気温も上昇しやすいので春をイメージされるかもしれませんが、山岳地では3月に最大積雪深を記録することが多々あるので今はまだ冬山です。

舞い上がる雪煙(2月16日撮影) Photo by Kenji Shimadate

もちろん気温が上昇して冬山の厳しさを全く味わえないような日もありますが、まだまだ真冬と変わらない-20℃近い極寒となったり大雪となることもあるのです。

季節の変わり目となるこの時期は寒暖差が大きくなるのが特徴で、厳寒にも耐えられる防寒装備と、気温上昇時は湿雪や雨への濡れ対策が重要となります。

特に濡れ対策を怠っていると低体温症や凍傷となってしまうことがあるので注意が必要です。

また登山道の雪質の変化も激しく、フカフカ雪がぐずぐずの湿雪となったり、陽射しにゆるんだ圧雪路が凍結路となったりするので注意してください。

色づく光環(2月18日撮影) Photo by Kenji Shimadate

今冬も八ヶ岳では遭難事故が多発しています。

中には経験不足に起因する遭難も発生しているほか、一晩のビバークに耐えられず命を落とされてしまうケースもあります。

くれぐれも「暖かくなってきたから厳冬期よりも安全」とは思わずに入山していただきたいと思います。

※誠に勝手ながら、新規での宿泊予約は素泊りとなり、宿泊営業日も土曜日と日曜日に限らせていただいております。

※外来者向けの営業は不定期となり、営業内容はお土産品販売のみとなります。飲食料の販売や提供、及び休憩利用は行っておりません。(屋外トイレは使用可)

※アイゼンやスノーシューを装着したまま建物内へ立ち入らないようにしてください。(脱着も屋外で行ってください)

※積雪量が少ない状態です。登山道以外へ入り込む際は植生破壊とならないようお気を付けください。(著しい植生破壊は自然公園法に抵触し、罰せられることがあります)

※私が体調不良となっていることで、近くで遭難事故が発生しても救助や支援物資を届けることができません。くれぐれも遭難時に装備不足で困らないようにしてください。

【山のようす 2月20日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は例年よりも高く、最低が-13℃~-2℃、最高は-8℃~3℃です。

平均的な積雪深は70~90㎝で、例年の半分ほどしかありません。

吹き溜まりは150㎝以上となっています。

気温上昇時や雨の降った後に冷え込むと、登山道の雪は氷化します。

チェーンアイゼンは湿雪が付着しやすいため、滑り止め効果を期待できないことがあります。

山の最新情報や装備については090-3140-9702へお問い合わせください。

【予約状況 2月20日現在】

宿泊は完全予約制です。

宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

2月23日は満室となりました。

小屋主の怪我により、4月末まで新規での宿泊予約は素泊りとなり、宿泊営業日も土曜日と日曜日、2月23日に限らせていただいております。

すでに食事付きご予約いただいている方へは食事提供いたします。

5月頃からの通常営業を目指しますが、怪我の回復状況を見ながらとなりますので早期予約は素泊りでお受けすることになります。

宿泊者の自炊は山小屋内で行えますが、以下のことに注意してください。

・山小屋内で使用できるバーナーの燃料はカートリッジ式のガスに限定します。
・煙の出にくい調理をお願いします。(焼き魚や焼肉、トースト等は屋外調理となります)
・ニンニク臭や匂いの強い調理はご遠慮ください。(カレーライスは可)

単独の方の宿泊料金は2000円増しとなります。

宿泊予約はお電話でお願いします。お聞きするのはお名前、人数、電話番号、相部屋か個室、居住する都道府県、入山口等です。

宿泊定員は夏季20名、春秋冬は15名程度となります。

個室を希望される場合は個室料金(一部屋6,000円)が必要となります。

個室は8畳相当(定員4名、春秋冬は定員3名)が2部屋です。

できるだけインナーシーツ(トラベルシーツ)をご持参ください。(レンタルシーツは500円でご用意いたします)

寝袋持参割引サービスは終了しました。

お支払いは現金のみとなります。

チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。チェックアウトは8時30分までとなります。

夕食は通年で17時30分から、朝食時間は2月末まで6時30分から、3月から4月末までは6時からとなります。

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページを必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※小屋番が体調不良等の理由で宿泊不能となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。また直近の場合は規定する宿泊キャンセル料金と同額を上限に、違約金(ご迷惑料)をお支払いいたします。(詳しくはお問い合わせください)

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。

暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。
最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります) 

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となることがあるので、初心者だけでの登山はお控えください。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【お知らせ】

2023年12月15日付けで、委任されていた山岳救助隊員を退任しました。

当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。

救助要請や非常事態の場合を除き、15時30分から翌朝8時30分までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

国道299号線の麦草峠付近は令和6年4月18日(木)11:00まで冬季閉鎖となります。

大河原峠の冬季閉鎖解除時期につきましては佐久市役所へお問い合わせください。

【北八ヶ岳 北横岳ヒュッテ】
*要予約、予約のない日は休館となります。

夏期料金(6月~9月)
1泊2食付き 10,000円
1泊夕食付き 8,500円
素泊まり 6,000円
*消費税含む

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して1,000円増しとなります。

冬季料金(12月~3月)
夏期料金に対して2,000円増しとなります。

収容/20人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702