• 202403sd6_沈みゆく冬の星々(3月22日撮影)
  • 202403sd6_雨氷の小枝(3月29日撮影)
  • 202403sd5_地吹雪の朝(3月6日撮影)
  • 202403sd4_月光に染まる雪面(3月22日撮影)
  • 202403sd3_雪まくり(3月22日撮影)
  • 202403sd2_雪解け進む坪庭(3月8日撮影)

Category: 山小屋便り

雪の減少と増加

2週間前の2月21日と22日に雨が降りました。 雪原となっていた七ッ池には雨水が溜まり、積雪深が40㎝も減少したことで登山道には根氷が露出し、一部で地面が見え始めて山は4月20日頃の様相となってしまいました。 それでも20㎝以上の積雪が続けて降り、さらに昨日からの降雪は20㎝近く積もったことで2週間前より多い1m以上の積雪深となってくれました。 例年と比べると半分程度の積雪量ですが、冬山らしさが戻ってくれたのはありがたいことです。 私事となりますが、ご心配をおかけしております第一腰椎圧迫骨折の回


春の陽気

先週末から気温の高い傾向となり、4月中旬を思わせる春のような陽気となっています。 2月下旬ともなれば、陽射しが強くなり気温も上昇しやすいので春をイメージされるかもしれませんが、山岳地では3月に最大積雪深を記録することが多々あるので今はまだ冬山です。 もちろん気温が上昇して冬山の厳しさを全く味わえないような日もありますが、まだまだ真冬と変わらない-20℃近い極寒となったり大雪となることもあるのです。 季節の変わり目となるこの時期は寒暖差が大きくなるのが特徴で、厳寒にも耐えられる防寒装備と、気温上昇


慎重な判断と行動

2月5日は関東甲信地域が大雪に見舞われました。 当ヒュッテ付近でも今冬一番の30㎝の積雪となりましたが、山の上では許容範囲内の積雪量で山小屋としては特に問題となることはありません。 ただ登ってくる登山者に30㎝のラッセルはやや負担となり、コースタイムの2倍程度の時間がかかったり、体力も思いのほか消耗してしまいます。 北八ヶ岳ロープウェイから北横岳の往復であれば時間切れや体力の消耗具合で撤退すれば良いのですが、周回コースや宿泊予定の山小屋へ向かうような時は容易に撤退できないことがあるので、行程計画


自然を大切に

今冬は雪が異常に少なく、登山道以外へ入り込むと植生破壊となってしまいます。(特別保護地区内での著しい植生破壊は禁固刑や罰金刑が科せられることがあります) スノーシューを楽しむのは登山道上もしくは凍った池の上に限られ、ラッセル講習と称して登山道を外れて森の中へ分け入るような行為は以ての外です。画像のように雪面へ倒れ込む行為でも植生を傷めてしまいます。また倒れた際に枝が体や目に刺さったりする恐れもあるので、今はやらないようにしてください。 山が好きであれば、小さな植物まで大切にする意識を持っていただ


新しい年の始まり

元日は御来光を拝むことができ、宿泊された方々の喜びに満ち溢れた顔を見ることもできたので幸先の良い一年の始まりとなりました。 ところがその夕方、能登半島で起きた大地震の惨憺たる状況、そして翌日の被災地への支援物資を搭載した航空機と旅客機の衝突事故は言葉にすることができない出来事でした。 被災地の早期復興を願うとともに、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。 この地震で当ヒュッテも震度4クラスの揺れとなりましたが、幸いなことに宿泊されていた方と建物に被害は出ずに済みました。 この年