歩行禁止箇所のお知らせ

ダケカンバの新緑が北横岳山頂まで駆け上がり、山肌に鮮やかな緑色が点在するようになりました。

すでに夏の葉色となった山麓のことではありますが、ビーナスライン(車道)にある蓼科山登山口及び竜源橋から親湯温泉までの歩道(滝ノ湯川ルート)が歩行禁止となりました。

七ッ池と八ヶ岳(6月19日撮影) Photo by Kenji Shimadate

蓼科山(北横岳)方面から蓼科山登山口や竜源橋へ下山後、親湯温泉を経てプール平まで歩き、蓼科温泉の共同浴場で汗を流してから路線バスに乗って茅野駅に向かう定番コースだっただけに残念です。

ここは民有地のため歩道(林道)上で不都合等があれば通行止めになり、迂回のための歩道が用意されることはありません。尚、この歩行禁止区間以外の登山道等は土地所有者のご厚意で通行可能です。

雨露のクロマメノキ(6月26日撮影) Photo by Kenji Shimadate

山から下山した後はタクシーを呼んで目的地へ移動するのが無難ですが、蓼科山登山口と竜源橋にはそれぞれバス停があり、運行日と時間さえ合えばバスの乗降は可能です。ただ本数があまりにも少ないため、バス路線(北八ヶ岳ロープウェイ~茅野駅)の最寄りのバス停となる「石臼台別荘地」まで歩くことになります。

因みに蓼科山登山口から竜源橋までが1.2㎞、竜源橋から石臼台別荘地バス停までは2.4㎞です。車道の路側帯が狭いため車両には十分お気を付けください。

もう一つ健脚者向けの代替ルートとなりますが、蓼科山登山口から八子ヶ峰経由で蓼科高原のプール平まで下山することもできます。

簡単なルート説明となりますが参考にしていただければと思います。

蓼科山登山口から車道を30mほど白樺湖側へ歩くと「すずらん峠園地駐車場」があります。ここから標高差約100mを登ると八子ヶ峰山頂直下(八子ヶ峰の肩)で蓼科高原への分岐点に出ます。ここから蓼科高原のプール平までは標高差500mの下りとなります。

八子ヶ峰の肩にある道標の蓼科湖方面に進むと、1㎞ほど眺めの良いのどかな尾根歩きが標高1811mのピークまで続きます。ここで蓼科東急トレッキングコースを右に分けます。

蓼科湖方面へしばらく下ると尾根幅が狭まり、傾斜がやや急になってきます。尾根上の平坦地まで下ると登山道はクランク状に右折れ左折れとなり、斜面をトラバース気味に下ってゆくと別荘の建物が見え始めてきます。

舗装路歩きが200mほど続くようになると左側に親湯温泉への下り口があります。やや奥まったところの道標に「左千夫歌碑」「大滝・プール平」の方向指示があり、どちらに進んでも親湯温泉へと下ることができます。(この左側への分岐点を見逃しても車道を下り続ければ大滝キャンプ場を経て、プール平や滝の湯入り口のバス停付近に出られます)

親湯温泉から共同浴場やバス停のあるプール平までは10分少々です。途中で蓼科大滝(小さな滝)への下り口があり、渓流美を眺めてからプール平へ向かうことができます。親湯温泉~大滝~プール平は20分ほどです。

八子ヶ峰ルートは整備が行き届いているわけではありませんが、道ははっきりとしていて道標も多くあります。

八子ヶ峰山頂付近は笹原が広がり、6月中旬頃はレンゲツツジが咲き誇り、落葉松や落葉広葉樹が多いので10月中下旬は紅葉が楽しめます。登山の対象としても良い山です。

歩かれる際は念のため熊鈴等をご用意ください。

公衆トイレは「すずらん峠園地駐車場」と「プール平駐車場」にあります。ルート上にトイレと水場はありません。

親湯温泉に外来者向けの駐車場はありません。プール平の無料駐車場をご利用ください。

人により異なりますが、蓼科山登山口~八子ヶ峰~プール平のコースタイムは2~3時間程度を見込んでください。

逆コースの場合は3~4時間程度となりますが、親湯温泉付近の道標等には滝ノ湯川ルートの「蓼科山登山口」や「竜源橋」への表示が残ったままで、八子ヶ峰への方向表示は少なめです。登山向けの地図アプリ等で現在地を確認しながら歩かれることをおすすめします。

※平日の宿泊営業を再開いたしますが、食事付きでの宿泊は金、土、日曜日に限らせていただきます。

※外来者向けの営業は不定期となり、営業内容はお土産品やペットボトル飲料等の販売のみとなります。喫茶や軽食の提供はありません。 (屋外トイレは使用可)

※北横岳と蓼科山間にある天祥寺原一帯の登山道に笹が覆いかぶさっている箇所があります。道迷いや転倒にご注意ください。

【山のようす 6月26日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は最低が8℃前後、最高は8℃~18℃です。

坪庭ではクロマメノキの花が見頃となっています。

ハクサンシャクナゲの開花が始まりました。見頃は7月2週目頃になりそうです。

山の最新情報や装備については090-3140-9702へお問い合わせください。

【予約状況 6月26日現在】

宿泊は完全予約制です。

宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

所用で営業できない日もあります。

7月29日(月)は満室となっております。

5月から平日の宿泊営業を再開していますが、原則として食事付きでの宿泊は金、
土、日曜日に限らせていただきます。

4名以上で月曜日から木曜日に食事付きでの宿泊を希望される方はご相談ください。

宿泊者の自炊は山小屋内で行えますが、以下のことに注意してください。

・山小屋内で使用できるバーナーの燃料はカートリッジ式のガスに限定します。
・煙の出にくい調理をお願いします。(焼き魚や焼肉、トースト等は屋外調理となります)
・ニンニク臭や匂いの強い調理はご遠慮ください。(カレーライスは可)

単独の方の宿泊料金は2000円増しとなります。

宿泊予約はお電話でお願いします。お聞きするのはお名前、人数、電話番号、相部屋か個室、居住する都道府県、入山口等です。

宿泊定員は夏季20名、春秋冬は15名程度となります。

個室を希望される場合は個室料金(一部屋6,000円)が必要となります。

個室は8畳相当(定員4名、春秋冬は定員3名)が2部屋です。

できるだけインナーシーツ(トラベルシーツ)をご持参ください。(レンタルシーツは500円でご用意いたします)

寝袋持参割引サービスは終了しました。

お支払いは現金のみとなります。

チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。チェックアウトは8時30分までとなります。

夕食は通年で17時30分から、朝食時間は5時30分からとなります。(9月末まで)

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページを必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※小屋番が体調不良等の理由で宿泊不能となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。また直近の場合は規定する宿泊キャンセル料金と同額を上限に、違約金(ご迷惑料)をお支払いいたします。(詳しくはお問い合わせください)

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。

暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。
最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります) 

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となることがあるので、初心者だけでの登山はお控えください。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【お知らせ】

2023年12月15日付けで、委任されていた山岳救助隊員を退任しました。

当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。

救助要請や非常事態の場合を除き、15時30分から翌朝8時30分までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

【北八ヶ岳 北横岳ヒュッテ】
*要予約、予約のない日は休館となります。

夏期料金(6月~9月)
1泊2食付き 10,000円
1泊夕食付き 8,500円
素泊まり 6,000円
*消費税含む

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して1,000円増しとなります。

冬季料金(12月~3月)
夏期料金に対して2,000円増しとなります。

収容/20人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702