夏は終盤へ

例年よりもやや気温の高い夏でしたが山の日の連休以降は雲の多い日が続き、最高気温は20℃以下に収まるようになってきました。

この辺りでは最後に咲くヤマハハコの開花も始まり、夏から秋へと季節は進み始めています。

開き始めたヤマハハコ(8月18日撮影) Photo by Kenji Shimadate

長野県では今夏の山岳遭難事故が過去最多のペースで発生しており、北横岳一帯でも3件の遭難事故が起きています。

1件目は双子池へ向かう途中で体調不良による行動不能、2件目は坪庭へ向け下山中に病死、3件目は雨池峠へ向かう途中で頭部の怪我により行動不能となりました。

怪我や体調不良で行動不能となることは誰にでも起こりえるので救助要請はやむを得ないことですが、山岳救助隊員の人数に限りがある中で遭難事故が多発してしまうと、救助要請すべてに即時対応できない恐れが出てきます。

そのため救助が必要な場合はできるだけ早く要請することと、救助隊がその日のうちに来られないことを想定して自然環境の厳しい山中で一晩程度は過ごせる備えを持つようにしなければなりません。

暮れゆく後立山連峰(8月2日撮影) Photo by Kenji Shimadate

落雷を回避する時間、怪我や体調不良による歩行ペース低下等のトラブルに備えて、早着を基本としたゆとりある登山計画を立てていただき、分岐点での道間違い、下調べ不足、体力・能力不足、装備や飲食料不足等の「未然に防げる遭難事故」を起こさないよう最善を尽くしていただきたいと思います。

また、持病や足腰の痛みと向き合いながら山歩きを楽しまれる方は、症状が悪化した場合は無理に行動を続けず、同行者のある場合は症状をしっかり伝えて仲間のサポートを受けるようにしてください。そして必要な時は躊躇わずに救助要請を出し、一般的な登山が命がけとならないようお願いいたします。

満天の星空(8月1日撮影) Photo by Kenji Shimadate

※平日の宿泊営業を再開いたしますが、食事付きでの宿泊は金、土、日曜日に限らせていただきます。

※外来者向けの営業は不定期となり、営業内容はお土産品やペットボトル飲料等の販売のみとなります。喫茶や軽食の提供はありません。 (屋外トイレは使用可)

※北横岳と蓼科山間にある天祥寺原から竜源橋までの登山道は部分的に笹が覆いかぶさっている箇所があります。道迷いや転倒にご注意ください。

※北横岳北峰で亀甲池へ向かう方が大岳方面へ向かってしまう道間違いが多発しています。大岳から双子池間は大岩が重なり、段差の高い道が標高差300mも続く難路となるので、北峰山頂では進行方向の確認を徹底してください。

※北横岳一帯は特別保護地区に指定されているため、木の実やキノコの採取は禁じられています。

【山のようす 8月19日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は最低が12℃前後、最高は15℃~20℃です。

夏山では熱中症と落雷に注意してください。

8月下旬に最低気温が5℃程度まで下がることがあります。夏でも防寒装備は必須です。

山の最新情報や装備については090-3140-9702へお問い合わせください。

【予約状況 8月19日現在】

宿泊は完全予約制です。
宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
所用で営業できない日もあります。

現在満室となっている日は12月30日、31日です。

5月から平日の宿泊営業を再開していますが、原則として食事付きでの宿泊は金、
土、日曜日に限らせていただきます。

4名以上で月曜日から木曜日に食事付きでの宿泊を希望される方はご相談ください。

宿泊者の自炊は山小屋内で行えますが、以下のことに注意してください。
・山小屋内で使用できるバーナーの燃料はカートリッジ式のガスに限定します。
・煙の出にくい調理をお願いします。(焼き魚や焼肉、トースト等は屋外調理となります)
・ニンニク臭や匂いの強い調理はご遠慮ください。(カレーライスは可)

令和6年12月より宿泊料金を値上げさせていただきます。
令和6年9月以降の新規宿泊予約分から、宿泊キャンセル料金発生日を宿泊希望日の1ケ月前からと致します。

単独の方の宿泊料金は2000円増しとなります。

宿泊予約はお電話でお願いします。お聞きするのはお名前、人数、電話番号、相部屋か個室、居住する都道府県、入山口等です。

宿泊定員は夏季20名、春秋冬は15名程度となります。

個室を希望される場合は個室料金(一部屋6,000円)が必要となります。
個室は8畳相当(定員4名、春秋冬は定員3名)が2部屋です。

できるだけインナーシーツ(トラベルシーツ)をご持参ください。(レンタルシーツは500円でご用意いたします)

寝袋持参割引サービスはありません。

お支払いは現金のみとなります。

チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。チェックアウトは8時30分までとなります。

夕食は通年で17時30分から、朝食時間は5時30分からとなります。(9月末まで)

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページを必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※小屋番が体調不良等の理由で宿泊不能となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。また直近の場合は規定する宿泊キャンセル料金と同額を上限に、違約金(ご迷惑料)をお支払いいたします。(詳しくはお問い合わせください)

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。
暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。

最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります) 

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となることがあるので、初心者だけでの登山はお控えください。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【お知らせ】

2023年12月15日付けで委任されていた山岳救助隊員を退任しました。

当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。

救助要請や非常事態の場合を除き、15時30分から翌朝8時30分までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

【北八ヶ岳 北横岳ヒュッテ】
*要予約、予約のない日は休館となります。

夏期料金(6月~9月)
1泊2食付き 10,000円
1泊夕食付き 8,500円
素泊まり 6,000円
*消費税含む

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して1,000円増しとなります。

冬季料金(12月~3月)
夏期料金に対して2,000円増しとなります。

収容/20人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702