• 大岳へ向かう縦走路(2月)
  • ヒュッテ付近をうろつくテン(2月)
  • 朝陽と樹氷林(2月)
  • 雲間の山々とブロッケン(2月)
  • 夜明け前の星空(2月)

寒暖差と暴風

厳冬期でもプラスの気温となることがあります。 そうなる時は南岸低気圧の接近時に南風が吹き込んで雨が降る場合だったのですが、2月13日の週末と20日の週末は晴れていながらもプラスの気温となるとても異常な気象条件となりました。 ただ先週の平日には最低気温が-20℃まで下がったように気象変動が激しく、その影響で暴風の吹き荒れる日もあったのです。 冬の北横岳は風速15m/s程度の強風が日常的に吹きますが、時々風速25m/s以上の暴風が吹き荒れることもあります。 暴風の場合は北八ヶ岳ロープウェイが運休となる確率が極めて高く、先日も午前中は運行していたものの午後から運休となってしまいました。そのため何組か


節度ある行動のお願い

2月11日から14日までは異常な暖かさとなり、積雪量は多いところでは30㎝も減少し、樹氷も崩れ落ちてしまったので春山のようでした。 それでも15日に再び20㎝程度の新雪が積もったので冬山らしさが戻り、18日頃までガスったり雪の降りやすい状態が続きそうなので美しい雪景色となることに期待したいところです。 新型コロナウイルス感染拡大が深刻な状況は続いていますが、このところ入山者の感染拡大防止の意識が低下しているように感じます。 久しぶりに会う山仲間との登山で話が弾むのはわかりますが、屋内外を問わずマスクをせずに長時間の会話をされることはやはり気になるものです。 当ヒュッテだけでなく他の山小屋もでき


北横岳以北

1月22日から24日に50㎝程の雪が積もりましたが、後日に気温が異常に高くなり新雪は半分程度まで沈み込んでしまいました。 それでも2月1日の夕方から降り始めた雪は勢いを増しながら翌朝まで降り続き、1日当りでは今冬最高の40㎝ほどの積雪となり、総積雪量も150㎝近くまで増えたのです。 1月中は北横岳以北(亀甲池方面や大岳~双子池)へもトレースができていましたが、今回の雪でトレースは完全に消えてしまい、ルートを示す数少ない目印も見つけにくくなったと思われます。 トレースが消えればルート探しに手間取り、雪が深ければラッセルで体力を消耗して思いのほか時間がかかってしまうものです。 山行記録のまとめサイ


単独行は要注意

年末から樹氷の美しい状態が続いていましたが、この数日は気温が上昇してしまったため樹氷は少し崩れ始めてしまいました。 次の雪で再び美しい樹氷が現れることに期待したいところです。 コロナ感染を避けるためか単独で入山される方が多くなっています。ただ単独での危険を理解して雪山へ入山しているとは思えないような方も見かけます。 昨年の山岳遭難は単独行の死亡事故が多く発生し、同行者がいれば命を落とさずに済んだと思える事例もあったようです。 北横岳は雪山入門に適した山と紹介されることがありますが、あくまでも経験者が初心者を連れて行くのに適した山ということであって、雪山の何が危険、どうなると危ない、行動不能とな


期待することを諦めない

遅くなりましたが、本年も何卒よろしくお願いいたします。 年末年始期間中の宿泊者は例年の3分の1程度でした。 賑やかになるはずの大晦日も静かに過ごすしかなく、夜8時にはほとんどの方が布団に入り込んでしまったのです。 それでも新年を迎えた翌朝は初日の出を期待して、吹雪にもかかわらず宿泊者全員が元気よく山頂へと向かって行きました。 残念ながら初日の出はその気配さえですら見せることはなかったのですが、戻ってきた方々からは山頂に向かったことを後悔する気配が感じられなかったのです。 期待することを諦めず、期待通りにいかなくても落ち込まない姿を見て我に返りました。 昨夜の会話で「今のままでは山小屋業だけで生


感謝の一年

新型コロナウイルス感染拡大の影響が出始めた3月中旬から宿泊者が激減し、今も厳しい経営状況が続いています。 そんな中で山小屋を救済するために山と溪谷社の「山小屋エイド基金」や長野県の「山小屋応援プロジェクト」等が立ちあげられ、それに賛同された多くの方々から支援金が寄せられました。それ以外にも山小屋へ立ち寄った際に支援金を置いて行かれる方やトイレの料金箱に高額紙幣を入れてくださった方もありました。 ほかにも山小屋で販売している土産品を積極的に購入していただく様子がうかがえたり、常連の方からは山小屋の状況を心配して元気付けてもいただけました。 将来に不安を感じる厳しい一年ではありましたが、多くの方か


冬季営業について

新型コロナウイルス感染拡大で一部の地域の医療機関が深刻な状況となってしまいました。 疲弊してしまった医療従事者のことを思うと山小屋を営業することに躊躇いを感じてしまいますが、国や長野県から休業要請が出るまでは冬季営業を行います。 感染防止のためにゆとりある宿泊定員と換気対策等を施しましたが、それだけではなく宿泊される方がマスク着用等の感染拡大防止の意識を高く持っていただくことで感染対策は成り立つのです。 と言ってみたものの当ヒュッテの対策が万全というわけではありません。マスクの着用、手洗いの徹底、間隔の確保、換気対策が感染防止の基本ですが、消毒液を用意しているものの水が貴重となる冬は手洗い用の


厳寒の季節へ

10月18日にまとまった雪があった以降は雪が舞う程度でしたが、11月28日に久しぶりに雪が降り5㎝ほど積もりました。 僅かな積雪なので日当たりの良い場所は解けて無くなってしまいますが、陽当たりの悪い場所は解けずにこのまま残ると思います。 登山道はチェーンアイゼンが滑り止めに丁度良い感じですが、岩の出ているところが多いのでチェーン切れにご注意ください。(メーカーは岩場の歩行を推奨していません) 現在は北八ヶ岳ロープウェイが運休していることで入山者が少なく、また山小屋も休業していることが多いので各自の装備や能力だけが頼りとなります。山の中で営業施設が無い状況下では、怪我や体調不良で行動不能となって