雨池の黄色い森

雨池と黄葉の森(10月7日撮影) Photo by Kenji Shimadate

雨池と黄葉の森(10月7日撮影)

七ツ池やヒュッテ付近の紅葉は末期となり、散り残っている葉も強い風が吹けばすべて奪い去られてしまいそうな感じになりましたが、ここがこのような状態になる頃に紅葉の名所である白駒池では紅葉のピークとなり、雨池や双子池では紅葉の見頃を迎えるのです。

常緑針葉樹を主体とする北八ヶ岳の秋は、濃緑の森に散在するダケカンバの黄色やナナカマドの赤色の取合せと、点在する池の水際の紅葉に魅力があります。

雨池周辺もシラビソ等を主体とする常緑針葉樹林にダケカンバが混交する森ではあるものの、雨池周辺を三ッ岳から見下ろすと広々とした黄色い森が広がり、北八ヶ岳のイメージに相応しくないような景観が楽しめるのです。

雲迫る雨池 Photo by Kenji Shimadate

雲迫る雨池

三ッ岳は大岩の重なる険しい道が続き、岩場慣れした方でも非常に歩きにくい場所となります。この景観を多くの方に見ていただきたいと思うものの誰にでも薦められる展望台ではないので、くれぐれも安易に向かわれないようにお願いします。

※秋は心惹かれる被写体が多くなるため、写真撮影に時間を取られて予定通りのコースタイムで歩けない場合があります。行程計画には十分な予備時間を設けることをおすすめます。

【山のようす 10月8日現在】

現在の紅葉の見頃は標高2200m以下まで下がりロープウェイ沿線でも紅葉が楽しめるようになりました。

ヒュッテのある標高2400mでも例年よりも気温が高い傾向となっていますが、例年の気温は最低が-2℃~5℃、最高は7~12℃です。

この時期に霜が降りたり氷が張ることは珍しいことではありません。十分な防寒対策でお越しください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

疲労や道標の見落とし等により、行程計画に対し大幅に遅れてしまっている登山者を見かけます。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でもヘッドランプは必ず携行してください。

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。
山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 10月8日現在】

10月21日、22日は都合により宿泊予約をお受けできません。尚、宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

10月13日は満室近くなり、10月19日は満室となりました。この日以外に満室となっている日はありません。

定員制と予約人数に合わせて食材を背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋利用が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
https://kitayoko.com/information

【お知らせ】

ピラタス蓼科ロープウェイの名称が「北八ヶ岳ロープウェイ」に変更となりました。

当ヒュッテだけでなく近隣の山小屋も宿泊予約の無い日は閉館している場合があるので注意してください。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)
宿泊料金(5月〜10月)/
1泊2食付8,000円、1泊夕食付6,900円、素泊り4,800円
小学生以下の宿泊料金は2,000円引きとなります。
翌日のお弁当(要予約)800円

当ヒュッテは昼間の食事提供をしていません。

収容/40人

ご予約・お問い合わせ
391-0002
長野県茅野市塚原2-17-26
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702