自然を大切に

数日前から降り続いている新雪の積雪は30cm以上になりました。20日昼現在でも降り続いているので、もう少し増えるかもしれません。

今冬初のスノーシューを履いてラッセルをしましたが、まだ雪が少ないので岩の角にガリガリと嫌な音をさせながらの荷揚げとなりました。

埋もれゆくミヤマハンノキ Photo by Kenji Shimadate

埋もれゆくミヤマハンノキ

今現在の積雪量で登山道以外に立ち入る方はいないと思いますが、スノーシューであっても登山道以外へ立ち入ると画像のような雪に埋もれたばかりの小さな植物を傷めることになってしまいます。スノーシューは基本的に登山道上か結氷した池の上でお楽しみください。

雪に包まれるシャクナゲ Photo by Kenji Shimadate

雪に包まれるシャクナゲ

山岳雑誌ピークス1月号に「テント泊で北横岳に登る」というような見出しが出ていますが、北横岳にテント指定地はなく最寄りのテント指定地は双子池か白駒池となります。冬季であればどこにでもテントを設営しても良いというのは誤った考え方です。

ルールを守らないスノーシューやテント設営は自然破壊につながってしまいます。山や自然が好きならば自然を大切にする人であってもらいたいと願います。

【山のようす 12月20日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近気温は、最低が−15℃〜−8℃、最高は−13℃〜−1℃です。

今後は今の気温より冷え込んできますので、防寒着等は必ず寒い方へ対応できるものをご用意ください。

積雪は30〜50cm程で、吹き溜まりでは100cm程です。登山道には岩が出ているところもあれば凍結しているところもあります。
アイゼンは6本爪以上が望ましい状況です。
スノーシューは登山道上であれば使えるところもあります。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

三ッ岳や大岳方面はペンキ印を頼りに歩くルートです。積雪により不明瞭となるのでご注意ください。

疲労や道標の見落とし等により、行程計画に対し大幅に遅れてしまっている登山者を見かけます。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でもヘッドランプは必ず携行してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。

【予約状況 12月20日現在】

12月22、31日大晦日は満室となりました。
1月15、16、24日、2月4日は都合により宿泊予約をお受けできません。
尚、宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

定員制と予約人数に合わせて食材を背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。

当ヒュッテは定員制です。相部屋利用が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。

また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
https://kitayoko.com/information

【お知らせ】

ピラタス蓼科ロープウェイの名称は「北八ヶ岳ロープウェイ」に変更となりました。営業時間は9時〜16時です。

国道299号線の麦草峠付近は冬期閉鎖となりました。

【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】

営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)
宿泊料金(11月〜4月冬期料金)/
1泊2食付8,300円、1泊夕食付7,200円、素泊り5,100円
小学生以下の宿泊料金は2,000円引きとなります。
お弁当はできません。
当ヒュッテは昼間の食事提供をしていません。

収容/40人

ご予約・お問い合わせ
391-0002
長野県茅野市塚原2-17-26
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702