晩秋と初冬

10月17日に雪が降り25㎝程の積雪となりました。

登山道に積もった雪は多くの方に踏まれたためシャーベット状になり、冷え込みの厳しかった19日以降はまともに歩けないほどカチカチに凍りついてしまったのです。

沈む落ち葉と霧氷(10月18日撮影) Photo by Kenji Shimadate

沈む落ち葉と霧氷(10月18日撮影) Photo by Kenji Shimadate

23日に雨が降って登山道の氷はほとんど消えましたが、24日と25日は最高気温が0℃未満の真冬日となったことで雨を含んだ登山道の木部や岩の表面が凍ってしまい、日陰では再び滑りやすい状態となってしまいました。

26日は晩秋らしい陽だまりのぬくもりが心地よい小春日和となりましたが、先週末の24日は天気予報が晴れだったにもかかわらず霰が降ったり雪が舞い、翌25日は青空に霧氷が映える初冬らしい日となりました。これから紅葉を迎える地域が多いかと思いますが、山の季節はすでに晩秋で登山を行う上では初冬の備えが必要な時期となっているのです。

大雪の翌朝(10月18日撮影)沈む落ち葉と霧氷(10月18日撮影) Photo by Kenji Shimadate

大雪の翌朝(10月18日撮影)沈む落ち葉と霧氷(10月18日撮影) Photo by Kenji Shimadate

この時期に入山される場合の注意点は防風防寒対策と積雪対策、そして日没時間が早いので15時までに宿泊する山小屋等への到着、または下山を完了できていることが重要となります。

17日の降雪以降ですが当ヒュッテにアイゼンや手袋を求めに来る準備不足の人が20人以上もあったり、ロープウェイの最終便に間に合わない人が何人もいたりしましたが、装備不足や無理な計画であることを感じながらも予定通りに登山を続けることは命に関わる危険なことのです。

多くの登山者はしっかりとした準備ができているので問題ないと思いますが、この時期の標高2500mに迫る山岳地の危険を知らない方は不用意に入山しないようお願いいたします。

※登山道が霜や凍結で滑りやすくなっています。

※日没時間が早くなっています。時間的に無理のない登山計画で入山してください。

※ロープウェイへ乗車する時はマスク着用を厳守してください。

※現在は救助困難な状況下です。体調不良だけでなく、装備・経験・能力・準備不足等に起因する遭難事故を起こさないようお気を付けください。

【山のようす 10月26日現在】

ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が-7℃~2℃、最高は-1℃~5℃です。

防寒対策は必須です。低体温症にご注意ください。

雪の降る時期です。積雪対策は必要です。

山の最新情報や装備については現地電話090-3140-9702へお問い合わせください。

【予約状況 10月26日現在】

11月21日、12月31日、1月1日は満室となっています。

宿泊は完全予約制です。

定員は15名程度となります。(最大3組・個室対応は11月末まで)

個室を2名で使用する場合は個室料金3000円が発生します。(11月末まで)

12月より相部屋(食事も相席となる場合があります)での宿泊を再開します。個室(食事もグループごと)を希望される場合は個室料金が必要となります。(個室料金はお問い合わせください)

10月下旬から4月上旬までの食事提供は土日祝日・年末年始(12月28日~1月4日)を原則とします。(平日は要相談)

食事付での宿泊を希望される方は早めの予約をお願いします。直前では対応できないことがあります。

体調不良者の介助を同行者に行っていただくため単独でのご宿泊は原則として不可とします。

寝袋持参で当ヒュッテの寝具を使わない場合は1000円引きいたします。(500円引きから変更)

当ヒュッテは新型コロナウイルス感染対策に配慮していますが、万全ではないということを予めご承知おきください。

営業再開後でも宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。

お支払いは現金のみとなります。

チェックインは13時からです。安全のため16時までには必ず到着してください。

チェックアウトは11月末まで8時30分です。

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページ及び5月31日付けの山小屋便りも必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※長野県からの休業要請や小屋番が体調不良等の理由で宿泊不可となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。

※GoToキャンペーン対象施設ではありません。

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。

夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。
最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【お知らせ】

北八ヶ岳ロープウェイは11月24日(火)から12月18日(金)まで点検運休となります。

国道299号線の麦草峠付近は11月14日から4月23日まで冬季通行止めとなります。

営業中であっても当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。

救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

蓼科山七合目登山口から大河原峠間の林道は通行止めとなっています。

㈱モンベル様よりフェイスシールドと防護服、㈱finetrack様よりスポーツマスクの寄贈を受けました。また山と溪谷社の「山小屋エイド基金」、長野県の「山小屋応援プロジェクト」へご賛同いただいた多くの方々にもこの場を借りて御礼申し上げます。

【北八ヶ岳 北横岳ヒュッテ】
感染対策の営業/要予約、予約のない日は休館となります。
10月より秋季料金となっています。

夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 9400円
1泊夕食付き 8200円
素泊まり 6000円
*消費税及び感染対策費含む
*寝袋持参は1000円引き

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。

冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。

収容/20人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702