厳寒の季節

12月に入ってからは本格的な冬の冷え込みとなり、最低気温が-15℃以下、秒速15m以上の風が吹きつけることが普通となりました。

積雪量はまだ少なく20~30cmしかありませんが、寒さは厳寒期並みとなっています。

14日から北八ヶ岳ロープウェイが運行再開となることから、北八ヶ岳への登山計画を立てる方が多いかと思いますが、寒さと強風対策を万全にして入山されるようお願いいたします。

樹氷林と槍穂高(12月9日撮影) Photo by Kenji Shimadate

当ヒュッテは外来者向けに暖かい飲み物や食事の提供をしておらず、冬季は休憩利用ができません。そもそも宿泊予約のある日にだけ営業する山小屋で閉館している日が多々あるので、山小屋の暖を当てにされないようにしてください。

厳寒期に当ヒュッテへ宿泊される方の質問に多いのが部屋の暖房です。

客室は灯油ストーブで暖房しますが、安全のために就寝中となる夜8時から翌朝6時頃までは消火します。火の気の無い部屋の室温は氷点下となり、枕元に置いた水のペットボトルなどは凍り付いてしまいます。

朝焼けの蓼科山(12月9日撮影) Photo by Kenji Shimadate

掛け布団は厚みがあるので布団の中はそれほど寒くはないと思いますが、顔回りはかなり冷たくなってしまいます。

対策としてはネックウォーマーで首から口回りまでを覆うことと防寒帽をかぶって寝ると寒さをしのげます。就寝時に使うネックウォーマー等は登山中に使うものと分けた方が良いでしょう。

その他、山小屋滞在時に足が冷える方はルームソックスとダウンや化繊綿入りのインナーパンツを履かれたりしています。

ライフラインの通じていない山小屋では滞在時に寒い思いをさせてしまうことがあります。

背負い上げたり空輸した薪や灯油を燃やす暖房は暖かさに限界があるため、使い捨てカイロの使用等、各々で寒さ対策をしてご宿泊していただければと思います。

※食事付きでの宿泊営業は原則として金、土、日曜日に限らせていただきます。

※外来者向けの営業は不定期となり、営業内容はお土産品や冷たいペットボトル飲料等の販売のみとなります。休憩利用、喫茶や軽食の提供はできません。

※山小屋休業時でも屋外トイレは使用可。

※北横岳北峰で亀甲池へ向かう方が大岳方面へ向かってしまう道間違いが多発しています。大岳から双子池間は大岩が重なる段差の高い道が標高差300mも続く難路で、雪が積もるとさらに難易度が上がります。北峰山頂では進行方向の確認を徹底してください。

※国道299号線の麦草峠付近は令和7年4月17日(木)11時まで冬季閉鎖となります。

※大河原峠までの車道も冬季閉鎖中。

【山のようす 12月12日現在】

ヒュッテのある標高2400mの今後の気温は最低が-15℃前後、最高は-8℃前後となっています。

平均積雪深は25cm程度で、吹き溜まりは50cm以上となっています。

アイゼン等の滑り止めを必ずご用意ください。

急激に積雪量が増えることがあるのでご注意ください。
山の最新情報や装備については090-3140-9702へお問い合わせください。

【予約状況 12月12日現在】

宿泊は完全予約制です。
宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
所用で営業できない日もあります。

現在満室となっている日は12月29日、30日、31日です。

原則として食事付きでの宿泊は金、土、日曜日に限らせていただきます。年始の元日と2日は食事付きでの宿泊が可能です。

4名以上で月曜日から木曜日に食事付きでの宿泊を希望される方はご相談ください。

宿泊者の自炊は山小屋内で行えますが、以下のことに注意してください。
・山小屋内で使用できるバーナーの燃料はカートリッジ式のガスに限定します。
・煙の出にくい調理をお願いします。(焼き魚や焼肉、トースト等は屋外調理となります)
・ニンニク臭や匂いの強い調理はご遠慮ください。(カレーライスは可)

宿泊キャンセル料金発生日は宿泊希望日の1ケ月前からとなります。
単独の方の宿泊料金は2000円増しとなります。

宿泊予約はお電話でお願いします。お聞きするのはお名前、人数、電話番号、相部屋か個室、居住する都道府県、入山口等です。

宿泊定員は夏季20名、春秋冬は15名程度となります。

個室を希望される場合は個室料金(一部屋6,000円)が別途必要となります。
個室は8畳相当(定員4名、春秋冬は定員3名)が2部屋です。

できるだけインナーシーツ(トラベルシーツ)をご持参ください。(レンタルシーツは500円でご用意いたします)
寝袋持参割引サービスはありません。

お支払いは現金のみとなります。

チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。チェックアウトは8時00分(10月末まで)となります。

夕食は通年で17時30分から、朝食時間は7時00分からとなります。(1月末まで)

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページを必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※小屋番が体調不良等の理由で宿泊不能となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。また直近の場合は規定する宿泊キャンセル料金と同額を上限に、違約金(ご迷惑料)をお支払いいたします。(詳しくはお問い合わせください)

【登山の注意点】

北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。

山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。
夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。

暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。

疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。

最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。

日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります) 

万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となることがあるので、初心者だけでの登山はお控えください。

個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。

緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。

双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。

長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

【お知らせ】

2023年12月15日付けで委任されていた山岳救助隊員を退任しました。
当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。

救助要請や非常事態の場合を除き、15時30分から翌朝8時30分までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

【北八ヶ岳 北横岳ヒュッテ】
*要予約、予約のない日は休館となります。
*単独行の方は下記の宿泊料金の2000円増しとなります。

夏期料金(6月~9月)
1泊2食付き 11,500円
1泊夕食付き 9,500円
素泊まり 6,000円
*消費税含む

春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して1,000円増しとなります。

冬季料金(12月~3月)
夏期料金に対して2,000円増しとなります。

収容/20人

ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702