去りゆく秋
先週までは秋の陽射しの温もりを感じながら秋山を楽しめていたのですが、この数日は日中の最高気温が3℃までしか上がらない冷え冷えとした日が続き、樹々に霧氷の付着することもあり雰囲気的には晩秋から初冬といった趣です。
花の季節は次から次へと種類を変えて開花するので花を楽しむ期間は長く、冬の美しい雪景色も12月から3月までの長い間楽しめるのですが、紅葉の美しさに限っては長くて1週間と極端に短く、その場所の見頃を逃すと翌年まで待たなければならないのです。
今年のような紅葉の当たり年は数年に一度なので、本当に美しい紅葉に出会うのはかなり先になってしまうかもしれません。
毎年なんとか時間を作っては亀甲池、双子池、雨池、白駒池のいずれかを見に行くことを秋の恒例としており、先週の始めに雨池へと伺いました。雨池を選んだのは十分な水量があることと、作れた時間と紅葉のピークが重なったからです。水際のナナカマドも森の黄葉も最良と思える素晴らしさで、ここに来てこの景観に出会えたことに喜びを感じることができました。北横岳から雨池方面を眺めると黄色かった森の名残を見て取れるだけとなり、今はあの美しさを思い返すばかりです。
双子池付近の落葉松の黄葉はまだ楽しめますが紅葉の見頃は山麓の高原へと移り、秋盛りの過ぎ去った山上には冬の気配が漂っています。
雪の降り始める時期でもあるので、防寒対策だけでなく雪対策も考慮して晩秋の山をお楽しみください。
【山のようす 10月15日現在】
紅葉のピークは標高1600m付近まで下がりました。
ヒュッテのある標高2400mの最近の気温は、最低が-5℃~0℃、最高は1℃~8℃です。
雪の降り始める時期です。想定される山岳地の厳しい自然環境に対応できる装備でお越しください。
山の最新情報や装備についての問い合わせは現地電話(090-3140-9702)へお尋ねください。
【予約状況 10月15日現在】
現在満室になっている日はありません。
宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
定員制と予約人数に合わせて食材を背負い上げているので宿泊される方は必ず予約してからお越しください。
当ヒュッテは定員制です。相部屋が基本で個室ではありません。満室時の就寝スペースは一人一畳となります。
現在の食事の時間は夕食が17時30頃~19時終了、朝食は6時00分~7時00分終了となります。
お弁当は要予約です。
宿泊予約されている方は遅くとも16時までに到着してください。
また宿泊にあたっては、こちらのページもお読みください。
https://kitayoko.com/information
【登山の注意点】
登山道は霜や凍結等で滑りやすくなります。
15時以降は急激に気温が低下します。早着を心がけるようにしてください。
北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。
山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。
疲労や道標の見落とし等により、行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。
日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(雨具、登山地図、食糧、飲料、ライト等)
緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。
万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。
個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。
【お知らせ】
当ヒュッテは昼食の提供をしておりません。また不定休となっているのでご注意ください。
【北八ヶ岳・北横岳ヒュッテ】
営業/通年(要予約、予約のない日は休館となります)
夏期料金(6月〜9月)
1泊2食付き 8000円
1泊夕食付き 6900円
素泊まり 4800円
春季・秋季料金(4月、5月、10月、11月)
夏期料金に対して400円増しとなります。
冬季料金(12月〜3月)
夏期料金に対して800円増しとなります。
収容/40人
ご予約・お問い合わせ
391-0002
長野県茅野市塚原2-17-26
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702