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3m近いヒュッテ付近の残雪

3m近いヒュッテ付近の残雪

先週末の19日は、スノーシューをつけて麦草峠から五辻経由で北横岳に向かいました。樹林歩きと雪原歩きを交互に繰り返してロープウェイ山頂駅に出る、高低差の少ないお気楽コースのはずでしたが、重い雪と雪原から樹林に入る際にルートを見失うなどしたため、思いのほか体力と頭を使うことになってしまいました。

翌日はルート状況を知るためにヒュッテから三ッ岳経由で雨池峠に向かいました。三ッ岳から直下降する登山道を極小規模な雪崩を引き起こしながら滑る落ちるように下り、丈の低い木が横たわる藪山のような雨池山を乗越して雨池峠に下りました。

この時期の登山は、思わぬ苦労が付きものです。緩んだ雪に足を取られて思いのほか体力を消耗し、ルート探しなどで時間を取られることがあります。一日の行程には十分な余裕を持たせて、残雪多き北八ヶ岳をお楽しみください。

【残雪状況】標高2000m以下の日当たりの良いところは夏道が出ていますが、標高2200m付近で平均1.5m、標高2400m付近で平均2mほどの残雪があります。

4月下旬ですが例年の最大積雪量より多い残雪となっています。(写真=3m近いヒュッテ付近の残雪)登山ルートはほとんど雪の上を歩くことになり、気温の低い時にはアイゼンが必要となり、気温の高い時やトレースのないルートを歩くときなどはカンジキやスノーシューが必要となることがあります。

【登山道情報】ロープウェイから北横岳のルートは降雪直後でない限りトレースは付いています。坪庭の周遊路が除雪作業中で一部迂回ルートとなることがあります。

北横岳から亀甲池、また大岳経由双子池のルートは不明瞭で、亀甲池ルートの樹林帯の急斜面では雪崩や滑落に注意が必要です。

北横岳から三ッ岳までは迷わずに行かれますが、三ッ岳から雨池山を経て雨池峠へ下るルートも不明瞭です。

道標や目印も埋もれていることが予想されるので、実力にあった行動を心がけてください。

【登山口情報】

ピラタスロープウェイは4月25日から営業を再開します。営業時間8時40分〜17時00分(土日祭日は8時20分始発)

ロープウェイ以外の入山口となる蓼科山登山口、竜源橋、麦草峠の各駐車場の除雪は完了しています。蓼科山七合目と大河原峠は車道の除雪が終了していないので利用できません。

【その他】

双子池ヒュッテさんのGW期間中の営業は未定のようです。利用予定の方は直接お問い合わせください。

気温は最低が−5℃前後、最高が+5℃前後となります。東京より15℃程度低いとお考えください。この時期の降雪は珍しくありません。時には30cm以上の大雪となることもあります。

また、降雪直後は樹林帯であっても雪崩が起きることがあるので、急斜面の登下降は十分に注意してください。今のところ連休中に当ヒュッテが混み合いそうな日はありません。食材は予約人数に合わせて荷揚げをするので、急な宿泊者に食事提供できないことがあります。